道しるべ・・・

今日、卵を売りに行った帰り、昔からの憧れの人の所へ寄ってきた。
子供が保育園ぐらいから、お付き合いはない、私の憧れの人で子供が大きくなってからお近づきになれて、今になってる。
すらりと細くて髪が長く、その髪をポニーテールに結んで、足が速くて、運動会の花形でした。どれだけため息をついても足元にも及ばないって、諦めて憧れの人、私の生きるお手本の人って思ってました。

その彼女が、癌で入院、再発、最再発を乗り越えて、今、闘病中・・
痩せてしまって、でも家に居れるからそれが幸せ〜って言う。
皮肉な事に、その頃から、会って話すようになって、時々思う、病気に成ってなかったら話せてなかったかも・・?って。

人生が皆平等ならいいのにねってその彼女と話した。そう、平等なら良いけど、何にもない人と、いっぱい持ってる人に分けられて〜って彼女が言う。
3人の子供さんは皆男の子、お勉強のできる母思いの良い子たちで、お金持ちで、大きなお家に住んで、3人の子供たちを全部大学を卒業させて、私から見たらもうそれだけで平等でな〜い!!

彼女は何にもない方に思ってる事にびっくり。
「何でも持ってるやん」って言う私に、彼女が「持ってない!」ってキッパリ言う。見た目と、内情は違うんだよね〜ってお互いに納得したけど・・・

病気になって病院代と薬代に恐ろしいほどのお金を使っているらしい。
貧乏は我が家だけのように思ってたけど・・・お金は一箇所に集まるらしく、それは我が家でない。とほほだね〜〜

病気がないだけ私のほうが幸せだって言われた。そうか・・?
彼女にとって何時再発が有るか怯えて暮らす苦しさを、切々と聞かされた。
相づちはうてなかったけど、私は重大な病気を持ってないから、幸せ・・かも。

世間が危ないとか、まだ元気なん?なんて言ってて悔しいけどそれが現実
って・・でも、確か5年生存率が0パーセントだって聞いたけど、もう5年たったから、すごいやん!
奇跡って有るから、後は神様の采配・・って言う私に「そうだよねぇ」って真面目に答えてた。

私が曲りなりに農家の嫁として3人の母としてここまで来れたのは、貴女が居てくれたから、背筋を伸ばして気位高く、貴女のマネをして生きてきたように思います。私の道しるべ・・
私が出来る限り、あなたを助けます!だって道しるべの、ほんのお礼ですもの・・又、話そうね。    マザー