女は愛嬌〜

娘から時計を貰った。ちょっと若めなデザインだけど、けっこう良いもんだけどって出してきた。ちょうど私の時計の電池が切れてて時計を持って行ってなかったから、きっと時計が無いかと思って気を効かしてくれたんだなと嬉しくて貰って帰った。
持ってる時計の電池が全部切れてて、今度の旅行にどれして行こうかと思って決めかねて、全部の時計を持って少し離れた時計屋さんへ行った。

『電池を入れてもらいたいんですが・・あんまり安物だったら他のにしょうかと思うので見て貰えますか?』確かそう言った。
受け取った奥さんが何も言わず奥へ持って行って手ぶらで戻ってきて、続きの掃除を始めた。
お店の中をぶらぶらしてみてたけど、うんでもなけりゃあすんんでもない。何してんだろう??って思いだして、聞いてみた。
『あのう〜、奥で何をしてらっしゃるんですか〜?』『・・・』
そこでもう一度時計がどれぐらいのもんか見てもらいたいというと、『あぁ〜そうですか?』といって奥へ。
そこへご主人らしき人が顔を見せて、ほいっと手渡してくれた。
何にも言わず。奥さんがすみません、もう電池入れたようですって言ったけど・・・
そこでもう一度言った。この時計安物ですか良いものですか?って。
『しても良いでしょう〜』って言われた。しても良いもの〜?
『そしたら私ぐらいの年の人がしててもおかしくはないですか〜?』って聞いたら、『はぁ〜まぁ〜』だって・・・聞きたいことがいっこも分からない会話・・・だった。
良い人そうなご夫婦なんよ。真面目そうなご夫婦なんよ。でも全く笑顔なし。私が何を言っても笑うでなし、愛想を言うでなし。
いったい何??お店を開いてお客さんを呼び込もうとしてるんだよね。で、来たお客さんに笑顔なし?
宝石だって陳列してた。待つ時間が長かったからしっかり見た。
でも陳列台の前にダンボールや書類や紐が・・山積み。
あぁ〜私を嫁にしたなら、ここをもっと流行らせてあげる事が出来るのに〜〜って考えたよ。
惜しいなぁ〜。場所も良いのにね。
家に帰って虫眼鏡で時計を見てみた。時計屋のご主人のまあいいでしょうじゃぁ分からない。そしたらメイド、イン、フランスだった。何度も読んだけどおフランスの時計。
やったね。少し若い人用の時計だけど大威張りで今度の旅行にしていきます!!
なんかくたびれた、時計の電池替えのあらましでした。     *マザー