すべてをまかせて・・・

パパさんがね昨夜近所の家にお呼ばれした。
いろいろ機械の修理をしてお礼をしたいがと、言うそうだ。
お礼なんて要らんと当然言ったらお酒でも一緒に飲もうかと言うことになったそうだ。
酒と刺身はもう有る。後のおかずを買ってきてくれという。
パパさんおかずを買っていそいそと飲みに行った。12時までには帰らんかった。
朝にね昨夜どんな話をしたん?って聞いたらね、死んだお母さんの話をしたんだって・・ヾ(- -;)
ここん家のおばあさんはつい2年前に亡くなったんよ、98歳で。

私たちが農業をやりだした頃はね、ばりばりの農家のやり手のおばさんで、家の前にね、用水路の水が流れているんだけどその水を一手に、勝手に、管理してた。
まぁね、自分家へ水を入れたら下へ一滴も流さず全部大川へ流してしまって皆、困っていた。手土産を持ってご挨拶に行けば水は頂けるみたいで・・
我が家には挨拶がないと水をくれなかった。
何度田んぼの稲が枯れたやら・・
用水路の水ってね、上から順番に使うのが取り決めで決まってるけど・・・このおばさんの根性は並で無く好きな人にしか水はやらないを、動けなくなるまで続けていた。
動けなくなった時皆ほっとしたんだよ。田舎って力?言葉?
なんかねどういう訳か言いたか放題の人が勝つ。
最後の頃は、もう水をくださいって行かなかったんだよ。流れてきたら入れるやり方でそれで枯れても良いと決めてた。
なんかね、米搗きバッタみたいに頭を下げ続けて、こりゃぁ変って思ってね。
神様が見ていてくれるんだからもう欲しがらないようにしょうと、パパさんと決めた。
決めてからは、適当に雨が降ってくれてもう平気で米つくりが出来たような?気がする。
捨てる神あれば拾う神あり〜か?流れる川に身をまかせぇ〜か?
なんにしろ、りきみをといたら浮かんだって・・・えぇ〜とそんなことわざが有ったよね。
なんたらかんたら浮かぶ瀬もあれ〜?かな??
そんな我が家にしたら受けた損失は計り知れなくて・・恨みたいのはやまやまだけど、パパさんと話し合ったのだッ。
恨むのは辞めようとね。私たちがそう思わなくてもちゃんと神様が采配をしてくれるよねって。
昨夜の酒の相手さん、独身で70歳。ねっ、ちゃんと采配してる気がするでしょ〜〜?うん、深い!!
今からそこん家へ種まきに行って来ます。これもご縁かな?             *マザー