置き薬

田舎では、置き薬ってもんがあるんよ。。
昔で言うところの富山の置き薬 ^^まだ続いてます。
ちょっとのどがイガイガしたら置き薬の中から風邪薬を出して飲みましょう〜!!
怪我をしたらまずは置き薬の箱の中のカットバンを出して貼りましょう〜!!
昔病院へ行く習慣の無い我が家では時々使っていた。
まぁ便利だったっちゃぁ便利。
街ではそんなもの無いでしょ??
我が家で6社の置き薬が置いてある。もうね、ほんとに邪魔っ!!
今度こそは止めるぞと思っても、社員が次々代わって新しい人の時に辞めるとなったらその新しい人の責任になるでしょ?だから言い難い。
押入れに入れてるけど、本当に邪魔。
お年寄りの家庭では結構飲まれてますと言うけど、大きな病気を持っている我が家では、まったく使わない薬の箱。
何処の会社でもいいから、持って帰ってよぉ〜!!

昔、火事でその薬箱が燃えてしまった。富山のこうかんどうさんの薬箱。
箱にぎっしり入った薬の弁償はいったいいくらと心配してたら、『お見舞い申し上げます・・多少ですが薬代はお見舞いと致します』と・・・
<(_ _*)> アリガトォ もうね感激したんよ
それからは薬はこうかんどうさん!!
私が結婚したときに来られてたこうかんどうのおじさんは、ついこの間まで我が家に来られてた。2月と8月、年2回。
うら若き私も、子供が生まれたのも、大きくなってそれぞれ巣立っていったのも、結婚したのも、孫が生まれたのも。全部知ってくれてた。
『ご主人様も子供さんもお元気ですか〜?』が来られたときのご挨拶。
おじさんとは色んなお話を聞かせて頂いてた。
3人の男の子供さんは東京の大学を卒業されて、大きな会社に入ったと目を細めておられた。

律儀な方で年賀状も毎年下さった。
我が家に集金と入れ替えに来られたその日の夕方に、宿舎にされてる旅館で、亡くなられた。
薬を使うなら、こうかんどうさんでしょ!!
今度来る事になった若い人は、そんな我が家のこうかんどうさんの付き合いなんて知らない。
(=⌒▽⌒=) ニャハハハ♪良いんだけどね。
富山に旅行に行きますと言ったらぜひ寄ってと地図まで書いてくださった。
あの律儀で礼儀正しくて腰の低い、こうかんどうさんのおじさん(おじさんと言うには失礼なほどの紳士だった)事を、よく思い出す。
持って帰るのは広貫堂さん以外っでしょ!!        *マザー