悲しいんよたぁちゃんの事故

あのね、パパさんといつも引っ付きもっ付きしているたぁちゃんが事故した。
4時に我が家に来て籾を田んぼから家に持って帰ってくれないかと言った。
パパさんは今、田んぼで6時に行くように言うからそれから二人で運ぶと良いよと答えた。
もちろんパパさん6時に行ったのよ。
たぁちゃんが居らんと帰って来た。
コンバインは田んぼにあるんだからその回りにいるはずよと言ったらパパさん何かあったかも〜?と又行ったんよ。
たぁちゃんはトップカーに籾を満載したまんま、川に落ちていた。
パトカーや救急車や、消防車までが騒がしく来るから急に怖くなって見に行った。
大変なことが起きている〜?と不安だったからね。
家の手前に行くとパトカーも消防車もたぁちゃんの家に止まっていた。
田んぼでユンボを動かしているのはパパさん。
恐る恐る近づいてみた・・・たぁちゃんトップカーの下敷きになってて、トップカーを必死で吊り上げているパパさん。
消防署の人に大きな声で『早く出さんかーーー』と怒鳴っていた。
引っ張り出せないらしくてね・・・救急車に乗せたのは1時間くらいは経ってた。
たぁちゃんは病院がどうにかしてくれると思う、病院に行ったのだから大丈夫だよねぇ〜と言うとパパさんは首を振る・・・なん〜?
地区の人達に手伝ってもらって田んぼにおいてた籾と川に落ちている籾の袋を皆で集めて乾燥機に入れた。30袋近くあった。
でも・・・火をつけたまんま留守にするには危ないし、どうしようってことになった。
火の番はだぁれも出来ないよね。自分家にも乾燥機をつけているからね・・・
明日の朝まで籾を循環させておこうと言う話になって、明日朝親戚のおじさんと一緒にパパさんが火をつけることになった。
それが9時。
それがね、川に落ちたたぁちゃんが事故ですと警察に電話を入れたんだって・・気はしっかりとしてたのよ。
パパさんお酒も飲まず、ご飯も食べず、寝た。
出るのはため息ばっか。
たぁちゃんは若い時の事故で片足が麻痺している。田んぼも車もその麻痺の足を庇いながらでやって来てた。
トップカーに挟まれたのは丈夫なほうの足なんよ・・・どうして〜?なんで〜?
私はね昔から神様っていると信じて生きてきた。
いっぱい助けてもらってお蔭様でここまで生きてこられた。
良い子を持たせてくれたし良い孫も抱かせてもらえた。
いっぱい感謝している。
デモね、どうしてたぁちゃんばっかりに悲しい思いをさせる?
やるせないよねぇ〜〜におお〜〜とパパさん。
どうか歩けるようにしてください、神様・・・
                       *マザー